商品詳細
図柄表:ハドリアヌス帝
図柄裏:ローマ女神座像
発行地:ローマ帝国ローマ市造幣所
発行年:129〜130年
銘文表:HADRIANVS AVGVSTVS
銘文裏:ROMA FELIX COS III P P
額 面:デナリウス
材 質:銀
直 径:18.5 mm
重 量:3.02 g
分 類:RIC II.3-1122
ローマ帝国で129〜130年に発行されたデナリウス銀貨。ハドリアヌス帝のとローマ女神が描かれている。ハドリアヌスはギリシア文化に強く傾倒し、その風貌もギリシア哲学者に倣い、豊かな髭を蓄えた。それ以前の皇帝は髭を剃っていたが、ハドリアヌスから髭を蓄えるスタイルが定着する。
その後び軍人皇帝時代では、貨幣に無精髭を生やした皇帝像が好まれた時期がある。これは髭の手入れができないほど熱心に職務に取り組んでいることをアピールしている。戦争に明け暮れる理想の皇帝像を示していたのである。
ハドリアヌスと言えば、エキセントリックな性格だが、帝国巡視と防衛強化でローマの繁栄を維持した皇帝として広く知られている。だが、ハドリアヌスの帝位継承には不可解な点があり、彼が即位当初に執政官経験を持つ4人の元老院議員を処刑した事件は、不正による帝位継承を隠蔽する目的と噂された。著述家カッシウス・ディオは、ハドリアヌスの即位が不正なものだったという話を父から耳にしたと記している。この事件がハドリアヌスの即位の経緯を疑わしいものにしている。
ディオの記述が信用に値するかは疑問だが、それでも何かしら不審な点があったからこそ、こうした話が出てくるわけで、曇りなきところに噂は立たないとも言える。以後、元老院はハドリアヌスに強い嫌悪感を抱き、両者は長きに亘って対立することとなる。
マルクス・アウレリウス帝による『自省録』には、当時の出来事や彼の思考が記されている。彼はこの書の中で尊敬する人物を列挙しているのだが、その中にハドリアヌスの名が出てこない。これはハドリアヌスの当時の評価を裏付ける。
ハドリアヌスは暴君という評価でマルクス・アウレリウスは尊敬していなかったのではないか。『自省録』は彼の母語であるラテン語ではなくギリシア語で記されており、日記のようなもので人に見せるため書ではない。だから元老院などに気を遣って書く必要はなく、尊敬していたならその名が自然と出てくるはずなのだ。
商品の情報
カテゴリー: | おもちゃ・ホビー・グッズ>>>コレクション>>>旧貨幣/金貨/銀貨/記念硬貨 |
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商品の状態: | 目立った傷や汚れなし |
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